|
漫然思考
縁側
縁側に腰を下ろす
/立ち上がらざるを得ないもの
白砂に落ちる影
/思い出せない
苔の湿り
/思い出そうとしない
石の配置
/因果を結ばない
枯山水の波紋
/整合させない
枝先で揺れる一葉
/意味づけを保留する
遠くの鐘の余韻
/伝わらなくてもいい
庭と私の境
/共有されなくてもいい
侘びの静けさ
/言葉の意味は追えない
寂びの色
/説明できない不安や安心
視線が空へ抜ける
/評価するも失敗する
星のない昼の星図
/別の記憶
砂は光年
/目に見えない信号
膝の上の沈黙
/質量の無い人格
私が眺めているのか
/近くに寄せた世間
思考がほどけ
/世間は遠い
宇宙と庭の区別が消える
/ただ在る
|